2009年 06月 29日
前々回からだいぶ間が空いてしまっていたので、続けて書きます。 2009年6月より、長期優良住宅に対する補助が国土交通省より発表されました。 いわゆる200年住宅というものです。 世界銀行の統計による各国の住宅の耐用年数は、以下の通りです。 イギリス 140年 アメリカ 103年 フランス 86年 ドイツ 79年 日本 30年 もちろん気候や構造の差があるのは事実です。 さて、200年住宅ですが、みなさんはどのように考えますか。 長寿命住宅実現のためには、まず文化から変えていかなくてはなりません。 ご相談があれば、個別にこちらにご連絡下さい。 柳澤設計事務所 #
by yanagisawa_arch
| 2009-06-29 21:43
| 建築 豆知識
2009年 06月 28日
だいぶ期間が空いてしまいました。 今回は皆さまの建築の際のモノ選びにお役に立てる情報を提供できればと思います。 「建築探訪」と共にシリーズ化していきたいと思います。 まず今回は、2社しかもっぱら登場してこない衛生陶器、いわゆる便器について見てみましょう。 便器の国内シェアは、6割が「TOTO」3割が「INAX」です。 世界的に見てもこの2社は大きなシェアを持っています。 分かる範囲ですが、日本の国内メーカーは以下があります。(海外にもメーカーはありますが、多くはこの2強に買収されています。) TOTO INAX ジャニス工業 アサヒ衛陶 パナソニック電工 コーラー・カンパニー 各社のサイトを確認いただいても国内メーカーはほとんど大差ないと思いますが、一方で他の建材(クロス、絨毯、水栓、扉など)に比べると種類が圧倒的に少ないので選ぶのも楽かも知れません。 ちなみにホームページ記載の値段はあまり参考になりません。建設業者さんを通せば、半値・8掛けなんてのも珍しくありません。 一番多いのは、やはりTOTOのネオレストでしょうか。 また、地元のINAXにも頑張ってもらいたいです。 コーラー・カンパニー社も独特の雰囲気を醸し出しています。 また、形だけでなく、節水能力や汚れのつきにくさも大きな選択要因です。 便器だけでなく、紙巻き器やタオル掛けなんかも選ぶ楽しみがあります。 ご相談があれば、個別にこちらにご連絡下さい。 柳澤設計事務所 #
by yanagisawa_arch
| 2009-06-28 23:01
| 建築 豆知識
2009年 04月 24日
今回は、最近お問い合わせの多いリーマンショック以降の建設物価の動向について解説します。 2008年9月にピークを迎えた建設物価は、この7ヶ月の間に約6%程度下落しているようです。 110万円程度であったオフィスビルの坪単価が105万程度まで下がったことになります。 また、鉄骨工事費も25.5万円/t程度と下落してきており、今後の需要の低迷により更なる価格の低下が予想されます。 主要資材の価格動向としては、下記の通り予測されます。 ・鉄筋工事 価格本に寄れば東京では65,000円/tとなっており、ピーク時の116,000円/tからは約半額まで落ちましたが、スクラップ価格の上昇により下げ止まり感は出てきています。 ・鉄骨工事 以前の北京オリンピック、スカイツリー(新東京タワー)の影響はなくなり、下落が続いています。円高効果も相まって今後も下落が予想されます。 このように一般建物の建設物価はやはり下落をしています。 材料だけでなく建設会社、工務店も受注の減少により、安い金額で受託するようになってきています。 出す方も財政的に苦しい状況ではあり、プロジェクト担当者は頭を悩ませるところですが、状況を見極めた上適切な判断ができるよう動向に注意が必要です。 建設物価の1つの指標として、以下の本が挙げられます。一般書店でも大きな書店であれば発売しているかと思いますので、一度手に取ってみてください。 ・積算資料(経済調査会 月刊) ・建設施工単価(経済調査会 季刊) 柳澤設計事務所 #
by yanagisawa_arch
| 2009-04-24 01:23
| 建築 豆知識
2009年 04月 19日
ちょっと期間が空いてしまいました。 申し訳ありません。 今回は、耐震診断のIs値についてご説明しましょう。 Is値は耐震診断を依頼すると、構造耐震指標として最終結果に記載されます。それに基づき、性能があるなしを判定します。 一般的には、 ~0.3 :将来予想される大地震において大破・崩壊にいたる可能性がある。 0.3~0.6 :上記地震において、中程度の被害が生じる可能性が高い。 0.6~ :現行の耐震基準で設計された建物と同様の性能を有する。 とされ、0.6以上であれば建物の設計上の耐震性能はあると考えられます。 ※自治体によっては、木造住宅の評価点として別の評価法を実施しています。 名古屋市では評価点0.7未満のものを1.0以上にする改修であれば補助金が支給されるようです。 一方で、横浜市では評価点1.0未満のものが対象となるようです。 おそらく診断を行うと、2階建以上の建物はほとんど0.6を切ることになるかと思います。 下図は、ある建物群のIs値の件数です。 ほとんどが0.6を下回ってしまっています。 例えば、自治体では、平成27年度までにこれら建物の耐震化を実施しなくてはなりません。 まず何から手をつけてよいのか、困っている自治体も数多くあると聞いています。 また、下図はIs値と耐震改修費用(㎡単価:延床面積)の分布です。 Is値が低い場合には、極端に大きくなる場合もありますが、概ね㎡あたり10~20千円程度といったところでしょうか。 もちろん、建物の条件によってこの金額は大きく異なります。 また、耐震改修のみの費用であって、それと共に実施する模様替えなどの費用は含まれていません。 劣化診断、耐震診断など建物には様々な診断があり、実施すれば必ずそれぞれが改修しなくてはならない部位を指摘してきます。 項目が多すぎると先ほど自治体の例を挙げましたが、何からしたらいいのかが分からなくなってしまうかと思います。 そういった項目の整理についても設計事務所で実施いたします。どうしたらいいのか分からないというような状態に陥ったら、一度相談してみてはいかがでしょうか。 柳澤設計事務所 #
by yanagisawa_arch
| 2009-04-19 21:06
| 建築 豆知識
2009年 03月 21日
今回は、建物の建設にどらくらいの費用がかかるかについて用途ごとに書いてみます。 あくまで、平均的な金額に基づくもので地域性や仕様により金額が増減しますので、平均値の目安として捉えてください。 また、2008年初頭のものであり、現在の不況下による鉄骨、鉄筋の値下げに伴う建設費の減額は考慮していません。 住 宅 :60~70万円/坪 ワンルーム:60~70万円/坪 マンション 一般事務所:60~70万円/坪 貸事務所 :70~80万円/坪 ハイグレード:100~120万円/坪 貸事務所 大規模店舗:20~30万円/坪(テナント工事は別) スーパー :20~30万円/坪(テナント工事は別) コンビニ 一般店舗 :50~60万円/坪(テナント工事は別) 飲食店舗 :60~70万円/坪(テナント工事は別) 博物館等 :100万円 幼稚園等 :80~90万円/坪 小学校等 :65~75万円/坪 中学校等 :60~70万円/坪 一般病院 :70~80万円/坪(機器等は別) クリニック :65~75万円/坪(機器等は別) 福祉施設 :60~70万円/坪(機器等は別) ビジネス :60~70万円/坪 ホテル リゾート :100万円/坪~(※これはホントにキリがありません。) ホテル 倉庫 :25~35万円/坪 工場 :55~65万円/坪(生産機器は別) ざっと記載しましたが、なんとなくしっくり来るかと思います。 もちろん規模による違いが出ますので、あくまで一般的な面積で建設した場合の目安です。 繰り返しますが、仕様・規模・時期・敷地によって増減があります。 あくまで、平均的な目安として確認ください。 もちろん、これを下回る予算であっても、心配なさらずにご相談ください。 柳澤設計事務所 #
by yanagisawa_arch
| 2009-03-21 23:15
| 建築 豆知識
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